贈りもの #9

　生物型多機能携帯 MUNYU / マジカルブリリアントれいか様
ペット型ケータイと小学生たちの物語。小学生！小学生！！小ッ学ッ生ッッ！！！！！
相当描き慣れてる印象があり、漫画が上手くて楽しく読める。キャラたちの掛け合いがとても面白い。
みんな魅力的ですごく、すごい。

　同人王 / 牛帝さま
元新都社掲載作品で、現在は竹熊健太郎さんの主宰されるWeb漫画誌「電脳マヴォ」に掲載されている作品。
なんと、太田出版さんから単行本が出るという話であり、さらに電脳マヴォ作品の最初の出版物でもあるという。
詳しくは牛帝さまも同席されてるインタビュー記事＜「同人王」から始まる「電脳マヴォ」の第2章（前編）＞と＜（後編）＞を読んで、どうぞ。
竹熊さんによる同人王への評価は高く、「読んでみて、驚きました。過去30年間に読んだマンガのなかでは、一番おもしろいと感じたからです」とまで賞賛されるほど。
連載当初から同人王を知る僕にとって一連の出来事はとても喜ばしく、また純粋に胸が熱くなって、幸せな気持ちでした。

　河童 / 私さま
田舎の小さな世界にある、息の詰まる人間関係と子供たちの話。
小学生の女の子がどんどん追い詰められていく過程にカタルシスを禁じえない。
漫画の見せ方が非常に上手く、ほとんど説明を挟まずに物語を楽しめるのがすごい。見習いたいです。
素敵なクオリティの漫画なので、多くの人にオススメしたい作品。
こういう感じの絵は描き慣れてるのでやりやすかった。

　幽霊が出るらしいよ / ののもん様
幽霊と学生たちによるのほほんとしたコメディ作品の完結に添えて。
気負わず構えずサクッと読めて物語がスッと入ってくる、飲み水のような味わい。
大げさな事件や過激な場面などは無く、平坦な日常の中で静かに流れる音楽のような、小さな幸せが発見できて好きでした。
ベータマガジンにて不定期で連載されてるボツ小ネタの百合漫画なども楽しいので、お気に召したらこちらもオススメ。

　さよならの日まで / はこ様
絵本のような世界を旅するファンタジー冒険物語。柔らかくて暖かい肌触りの作品。
人間以外の生き物がたくさん出てきて、中でも精霊さんとハンターのお姉さんは特にグッと来ました。
青や緑系の肌をした女の子もいいけど、黄色も清涼感があっていいと思うので、そのように。

　ＥＴＩは見ていた / 佐々木するめ様
純愛キュートフルＳＦラブコメ漫画の完結に添えて。
宇宙の彼方から、ヘンテコかわいい女の子が侵略にやって来た！大歓迎だよ！！
完結済みの恋愛もの漫画として非常にオススメしやすい作品なので、未読の人は是非読んで、ETIのかわいさに触れてみて下さい。

　幽霊が出るらしいよ / ののもん様
ほのぼのとした学園の日常を幽霊と過ごす漫画。「短編集・小さい２人」に掲載されていたものの連載化。
ののもん様の作品は読むと心が洗われるような爽やかさがあり、全体的なかわいさもあいまってとても癒される作風で好き。
この作品は人物のデザインや個性が特に際立っていて、主人公である二人の女の子が喋っているだけで楽しい。
凛々しい黒髪のルカさんと、ふわふわかわいいオッドアイのヒナちゃんを見ていると和み空間に引き込まれる。
オッドアイの子の目の色はシベリアンハスキーさんを参考にして、シルバーとダークブラウンに塗りました（全体的に赤をプラスして明るくしてるので色相変わっていますが）。

　トロイメライ / おとぴろ様　（新都社恋愛漫画企画2012 投稿作品）
音楽家シューマンと毒舌天才ピアニスト幼女クララとの恋愛模様をえがいた伝記作品。
史実に基づきながらも親近感が湧いてしまうような描写で漫画に引き込まれる珠玉の読みきり。
シューマンは疑いようもなくロリコンであったが、おそらくショタにも優しく総じて子供大好きだったため、子供たちのために難しくないピアノ練習曲「トロイメライ」などを記した偉大な作曲家。
ロリっ子たちのために身を捧げ、またロリっ子たちから愛されたシューマンこそ真の紳士でありロリコンの究極型であると言えるだろう。
それにしても少女クララがかわいくて困ります。